そして驚くことを口にした。




俺の可愛い妹傷つけやがって。





「…妹…?」



男は少し笑って
愛おしそうな目で蒼空の
髪をなでていた。



「そ。半分だけどね。
 可愛い妹だよ」

   



異母兄弟か。








俺はなにも言えなかった。

俺が何か言うほど軽いもんじゃない。


むしろ俺が何を言っても軽くなる。

2人には届かないだろう。