明日の幸せ



「蒼空」



今度は違う方から声がした。



先輩じゃない。




この学校で私の名前を
呼び捨てにする男は
2人しかいない。



「…コウ」




天野コウ。
3年生で唯一私の秘密を
知ってる人。

そして、私と同じ血が流れてる。
半分だけ。


「さっきの、誰」

「先輩」

「ふうん。…知ってんの?」




私の秘密?





「教えてないよ。コウだけだよ…」





コウは近づくと私の肩に手を乗せて
唇が触れ合うだけのキスをした。