次の日。
先輩と私はまた会った。
先輩は今日の私を見て
「二度目」は頼まなかった。
それどころか先輩は私に
質問ばかりした。
質問の中のひとつに
なんで暑いのにセーターを
着てるのか、と尋ねられた。
答えれなかった。
私がセーターを着るのには
深い訳があるから。
人に見せられない
私の内側を隠すために
着てるのだけれど。
先輩にはまだ教えれないな。
きっと知ったら先輩は
私から逃げるでしょう?
ただの欲求不満を解消するための
道具だったとしても、私はもう
普通の人間の体温を知ってしまった。
もうこの温かさを
手放すことができない。
