明日の幸せ



ドンっと正面衝突してきたのは

ロングの黒髪のこの暑いってのに
セーターなんか着た女だった。




「いってーな…おいお前…!」



彼女はうなだれていて
起きる気配がない。



「…まじかよ…」


俺はため息をついて
女を仰向けにした。




「………」





言葉を失った。