でも、それを当たり前に
できるのは

「幼馴染み」だから


恋人じゃない


それいじょうのキモチを
望んではいけない
望んでも叶わない


だからいつもみたく
イヤミを言ってしまう


「臣のせいでご飯なしとかつらいー」


「自業自得だ。ばーか」


「もっと早く起こしてよ」


「いや自分で起きろ」


そう言いながら、臣は
鞄を漁っている



「ほら、食え」


臣がくれたのは
私の大好きなクリームぱん


「餓死したら困るからな」