アレ・・・?
私はいつの間にか眠っていた。
手にはナイフ。
アレ?あの男は?
逃げたか・・・
フラっ・・・
なんか・・・頭が・・・おかしい・・・
「海斗・・・まっててね・・・」
海斗?
私の彼氏の名前。
自分で何を言ってるのかわからなかった。
私はあてもなくただ歩いていた。
すると目の前には海斗の姿・・・。
危ない!逃げて!
心ではそう思っているのに声には出なかった。
そして・・・
「ゆん?何を・・・してるんだ・・・」
私はナイフを海斗に向けていた。
「大好きだよ?海斗・・・」
「な、何だよ・・・お前・・・どうかしてるぞ・・・?」
「何言ってるの?いつもとかわらないよ・・・」
私は海斗のほうに歩き出していた。
「ま、まず・・・ナイフをはなせ・・・」
「ナイフ?何言ってるの?ナイフなんて持ってないわ!」
「持ってるじゃないか。きみの右手に・・・」
「コレ?コレは殺人ゲームの道具」
殺人ゲーム?
道具?
私は何を言っているの?
私は何をしているの?
何もかもがわからなかった。
私は何をしようとしているの?

