夢雨をベッドに横たえて、オレはその端っこに腰掛けサラッサラの髪を梳くように撫でた。 「今日はホント・・・悪ぃ」 心地よいヤロウ世界にうっかり惑わされて、デートを楽しみにしてた夢雨をほったらかして。 予想通り、すっげーカワイイカッコして、ナチュラルな化粧にいつもよりほんの少し紅めのリップ。 ・・・・マヂで反省。 夢雨が不意に身じろいだ。 伸ばした手がオレの足を見付け、 「・・・かずさ・・・くん」 それだけ言ってまた眠りにつく。