【短】おさなじシリーズ★1


夢雨をベッドに横たえて、オレはその端っこに腰掛けサラッサラの髪を梳くように撫でた。




「今日はホント・・・悪ぃ」




心地よいヤロウ世界にうっかり惑わされて、デートを楽しみにしてた夢雨をほったらかして。




予想通り、すっげーカワイイカッコして、ナチュラルな化粧にいつもよりほんの少し紅めのリップ。




・・・・マヂで反省。








夢雨が不意に身じろいだ。




伸ばした手がオレの足を見付け、









「・・・かずさ・・・くん」









それだけ言ってまた眠りにつく。