はは・・・と笑う顔も引きつる。
「ダイジョーブダイジョーブ!土曜日だってのに残業間違いなしだ!」
「親父に至っては仕事が終わらず貫徹だって言ってたし・・・?」
「そっか、そんじゃノープロブレムだなッ♪」
長男が後ろを振り返りチッと舌打ちを響かせる。
「ったく。我が妹ながら辛気臭せぇやっちゃなー!こっち来て酌の一つもしてみろぃ!!」
「お、お兄さん・・・今、その発言はナシでしょう・・・」
いきなり地雷踏むなよ、バカ野郎っ!
これだから能天気なワイルド系はキケンだ。
和気藹藹ムードの中、夢雨だけが遠くのソファーで不貞腐れている。
デートをないがしろにされて、絶っっっ対、怒ってんだ。
手放しでハシャイでた手前、・・・・怖ぇ。


