【短】おさなじシリーズ★1


はは・・・と笑う顔も引きつる。




「ダイジョーブダイジョーブ!土曜日だってのに残業間違いなしだ!」


「親父に至っては仕事が終わらず貫徹だって言ってたし・・・?」


「そっか、そんじゃノープロブレムだなッ♪」




長男が後ろを振り返りチッと舌打ちを響かせる。





「ったく。我が妹ながら辛気臭せぇやっちゃなー!こっち来て酌の一つもしてみろぃ!!」


「お、お兄さん・・・今、その発言はナシでしょう・・・」




いきなり地雷踏むなよ、バカ野郎っ!


これだから能天気なワイルド系はキケンだ。





和気藹藹ムードの中、夢雨だけが遠くのソファーで不貞腐れている。






デートをないがしろにされて、絶っっっ対、怒ってんだ。




手放しでハシャイでた手前、・・・・怖ぇ。