羽柴クンがフンッと鼻を鳴らす。 「しゃーねーだろ。母親働いてたから、腹減ったら自分で作るっきゃねーもんよ。」 「オマエ今独り暮らしだろ。飯どーしてんだよ?」 「あー?適当。一人分って作ンのメンドーなんだよな。夜はバイトの賄い食ってっし、何とかなんだろ。」 ・・・・バイト? 「へぇ!羽柴ってバイトしてんの。」 沙良ちゃんがひょいっと口を挟む。 気になったけど聞けなかったコト、サラッと聞ける沙良ちゃんはスゴイな。 羽柴クンはどうでも好さそうに「まーなー」と頷いた。