羽柴クンはうっすらと眉を顰めて、徐に顎を聳やかした。 「ともかく、うっせぇから、お前等用事がなけりゃ入室禁止だっつーの!はい。解散!!」 みんな不満げながら教室を出て行く。 私ももうすぐ授業なので席に戻る。 「悪ぃな、里中。」 「う、ううん・・・」 いきなり羽柴クンに話しかけられて、反射的に飛び跳ねる。 ぅ~・・・声が裏返っちゃったヨ。 恥ずかしくて赤くなった顔を隠すように俯いて席に着く。 ・・・はぁ。 どーして上手く話せないんだろ。 無意識に緊張しちゃって、本当に滑稽だ。