「ちょ・・夢雨なにぼっとしてんの!!早く退きなさいよ。」 沙良ちゃんが慌てて、恐怖で竦む私を引っ張った。 脇に逃げて、ようやく私にもこの状況が飲めた。 どうやらこの不良達は、私にイチャモン付けたわけじゃなく、私の後ろにいたヒトに言ったらしい。 そ、そうだよね。 私何もしてないし、よもや彼等だって私なんかに一々喧嘩なんか吹っ掛けてこないだろう。 彼等が喧嘩を吹っ掛けたのは後ろにいた・・・ は、羽柴クン!? 後ろにいたの全然知らなかった。