式が終わって沙良ちゃんと入り口に向かう。 話題はもっぱら、さっきの代表クン。 「あの羽柴ってヤツどっから来たのかしらね。あんだけ目立つヤツなら知らないハズないし。」 名前は羽柴上総。 名前を聞いても心当たりはなくて、やっぱり知らないヒトだ。 首を捻る沙良ちゃんに私も曖昧に返す。 その時・・・ 「てめぇ、イイ度胸してんじゃねーかよ。」 「・・・へ?」 いきなり吹っ掛けられたいちゃもんに俯き加減の顔をあげ、一瞬にして凍りついた。 目の前には校内で一番と言われている不良集団がいた。