『はぁ!?』

静まりかえった教室。
突然、大声をだしてしまった俺は、教授の鋭い一瞥に気付き、軽く頭を下げた。

ヤベェ、講義中だった…;
隣の席では、親友・勇真(ゆうま)が腹を抱えて爆笑に堪えていた。

クソっ!誰のせいだとっ!
眉間にシワを寄せ、怒りで赤くなった顔で勇真を睨む。
すると、彼は、
「まぁ、落ち着けよ♪」
と小声で言い、涙目を拭いながら俺の肩をポンっと叩く。

「あ〜、オカシィ…。」
「オマエのせいだろうが!!」
「でも、コレは春樹の協力に架かってるんだよ。だから協力してくれよな!!」
満面の笑みでそう言われ、俺は仕方なくため息をつく。


勇真からの協力要請は、ダブルデートについてだった…。