その次の授業中何か視線を感じて
周りを見てみると
寝てたはずの愁がずっとあたしを
見ていたのだ。
なんで-…。
あたしは前を必死で指指していた。
優奈がクスクス笑っている。
優奈-!許さないんだから。
そんな事を思いながら前を向くと
多嘉山が立って居た。
「先生どおしたの?」
『どおしたの?ぢゃない。誰に指示送ってたん?』
「先生目大丈夫?笑」
『お前なあ…。次は許さんからな!!』
「やった。先生ありがと♪」
今回も勝った。

-キーンコーンカーンコーン…

丁度よくチャイムが鳴った。
「優奈♪優奈♪」
何か前が退いてくれない。
「退いてくれない?」
そう言って見上げると
愁が居た。
『來魅♪一緒に帰ろ!!』
愁は帰る気まんまんだ。
しかも手!!手!!
何か手繋がれてるし。
教室がザワつきだした。
所々で悲鳴や怒声が聞こえる。
ほんと最悪だ…。
「離して。」
『やだ。』
「離して!!」
『やだよん♪』
「優奈助けて-!!」

優奈が来て
離しなよってずっと言っている。
だが…愁は涼しい顔して離さない。
今日は愁と帰るしかないなあ…。

「愁。分かった!!一緒に帰ろ。」
「優奈ごめんね?また明日ばいばい!!」