それからは家に帰らず、華羅の倉庫に向かった。 時計を見ると短い針が2、長い針が12を差していた。 …夜中の2時だ。 こんな時間に仲間がいないことはわかってる。 別に慰めてもらいたくて倉庫に向かうんじゃない。 ただ、家に入る勇気なんかなくて、行く場所は倉庫しかなかったから。 家以外に行くところは倉庫しかない。 倉庫に入るといるはずのない彼らがココにいた。 …毅壱とさっきの彼らだ。