わたしはとっさに目を開けた。 するとそこにはあの龍崎旭がいた。 「…最悪。」 「あぁ?何が最悪なんだよ。」 昨日の今日でなんか最悪。 …まあ、たぶん気付かれてないけど。 「…別に。 いいからリボン返して。」 「お前、昨日より生意気になってねぇか?」 …ああ、そっか、今は祐木莉那なんだった。 もういっか、ここまできたら。 「気のせいじゃない? てか、はやくリボン返してよ。」 「俺の女になったらな。」 「はあっ!?だから絶対ならな――…んんっ!!」