「ええ!?マジで!?じゃあ、取り返しに行こうよ!!」
紫苑が言った。
「はあ?無理に決まってんじゃん。
学校では祐木莉那だけど今は柚木紗莉那じゃん。
それにパパにリボン貰えばいいし。」
「…紗莉那、それは無理ですよ。」
敦志がパソコンを触りながら言った。
「紗莉那の学校のリボンは1年に一回だけ大量生産するらしくて、今は作ってないらしいから。
あまりももうないと。」
…やっぱり、流石だね、敦志は。
もうパソコンで調べちゃってるし。
って関心してる場合じゃないよ。
「…じゃあ、絶対返してもらわなきゃいけないんだ…。」
…はあ~…まじで最悪なんだけど。
