私は少し足早に倉庫に向かう。 少しでも早く、倉庫に付きたくて、旭に会いたくて。 つい昨日あったばかりなのに。 それでも旭に会いたい。 「柚木紗李那。」 「…え?」 私はピタリと脚を止めた。 そしてそのまま後ろを振り返ろうとした。 …けど、いきなり頭に激痛が走り、そこで記憶が途絶えた。