「…じゃあ、途中まででもいいから送らせろよ。」 送らせろって、何様だよ。 …でも途中までならいいか。 私たちは薄暗い学校をでて歩き始めた。 「…お前さ…中学んとき華羅の総長やってた?」 「は?なんで知ってんの?」 「…いや、別に…。」 華羅の総長やってたってことは、私たち華龍の仲間しか知らないはずだけど…。 どっかで情報が漏れたのか? 「…てか、ここまででいいから。」 そう言って私は足をとめた。 「え?まだ全然――…」 「いいって!!じゃあね!!」 私は少し足早に歩き始めた。