殴る、蹴るの行為も全然ダメ。 …気付けばもう5時30分になっていた。 あれから竹馬でてこの原理を使ったり、跳び箱を思いっきりドアに向かって投げたりしたけど、ビクともしない。 「…もう無理だ…。」 私はあきらめた。 もう明日の体育の授業まで待つしかないんだ…。 私はランディングマットにダイブした。 こんなに頑張っても開かないってココのドア、頑丈すぎる。 手や足にはドアを殴ったリ蹴ったりしたせいで、血だらけ。 そしてだんだん、私の意識は朦朧としてきて……目を閉じた――。