「屋上ついた~っ!」 屋上についた瞬間、旭が大きく背伸びをした。 前まで無愛想だった旭もいまでは結構可愛い奴。 優くんに負けてないと思うよ。 「紗莉那~、早くこっち座れよ~。」 気付けば旭は隅の壁にもたれかかって座っていた。 私は甘えてくる旭の隣に座った。 「ほら。」 「あ、ありがと。」 そう言って旭はコンビニ袋からいちごオレを取り出して、わたしにくれた。 大好物のいちごオレ。 これ、本当にハマるから。 みんなにはこのおいしさをわかってもらえないけど…。