私は校舎を走りまわった。 「あ、地味子帰ったんじゃねーの?」 「帰ったかと思ったのに~っ!」 帰ってないで悪かったな。 私は周りの声を無視して教室やトイレ、保健室や体育館を探した。 …どこもヤンキーだらけで、さっきの彼はどこにもいなかった。 「…はあ~…まじどこ行ったんだよ…」 私は学校をふらふら歩きまわり、彼を探した。 金髪はあんまりこの学校にはいないから探しやすいって思ったんだけど…私の考えが甘かったか。 「…あれ?こんなところあったっけ?」