「でも俺ちょっときになってたんだよね~。」 「なにが?」 怜斗が話し出した。 「莉那が…じゃないや、紗莉那が初めて龍毅部屋にきたとき寝てたじゃん。 そんとき、髪が乱れて、デコがみえてたんだ。 ちょうど眉毛が見えてて…眉毛なかったし。」 …そんなとこまで見られてたんだ。 さすが怜斗だ。 「それに、黒髪のかつらからたまに金髪見えてたし。」 …たまにかつら適当に付けてたんだよね。 そりゃあ、バレちゃうよ。 わたし、油断しすぎだよね。