「…な……り……莉那、起きろ。」 「……んー…?」 目を開けると私は逆に旭の肩にもたれかかっていた。 「着いたから。」 窓の外をみるとすごく大きな旅館が目の前に。 旭は私の鞄…てかキャーリーバックを上から下ろし、外に持って行った。 私も旭のあとに着いていき、バスを降りた。 「バック、ありがと。」 「いい、部屋まで運ぶ。」 運ぶって…。 てかキャリーなんだからコロコロ転がすだけじゃん。