――ギュッ… …ん?ギュッ? 私は恐る恐るお腹を見た。 お腹には旭の腕。 「…何?」 「ちゃんとしがみ付かないと落ちるじゃん。」 まあいっか。 振り落ちてもらうよりましか。 「あっそ、じゃあ、ヘルメット被って。」 「お前はどうすんだよ。」 「いらない、余裕だから。」 「はあ?お前がつけなきゃ乗らないっつ――…」 「いいから付けろ。」 私は殺気を出して言うと旭は黙ってヘルメットを被った。