「ちょっと待てって。」 彼は私の腕を掴んだ。 ………。 今、私、ゾクってならなかった。 なんで?なんでなんで? いつもなら誰かに触られるとゾクってなるのに…。 ママとパパ、悠にそれと族仲間だけは触られるの慣れてるけど。 だってみんな信頼できるからさ。 …でもそしたら私は旭を信じてるってことになるの…? 「…何固まってんだよ?」 このまま過去のこと引きずったらダメだよね、わたし。 このまま家族や族仲間以外信じられなくなったら本当ダメだよ。 …少しでも前に進まなきゃ…!