「…別に。」 私は旭の目と合わさずに言った。 「あっそ。」 いつもと同じそっけない返事。 普段は冷たいあさひだけど急に優しくなったり…急にキレられたり…。 本当、なんなんだ。 「…ねぇ…どうして聞かないの?」 私は尋ねた。 「何が?」 …わかってるくせに。 「どうして私が保健室で泣いていたか。…理由、聞かないの?」 普通は聞くよね、普通は。 私だったら遠まわしにでも聞いちゃうよ。