ガタンゴトン――‥‥

ガタンゴトン――‥‥


“ドキドキ……。”


今、あたしの心臓は最高に高鳴って、ドキドキと鳴らしている。





あたし、東口真尋(アズマグチマヒロ)。高校1年生。

あたしは特別頭が良かった訳ではない。


でも、憧れていた電車通学。

親が「通学するお金を渡すくらいなら、いい高校に行け」と言われ、

“私立山田高等学校”

というそこそこいいところに通っている。


そして―‥‥

ドキドキの訳は、

そんなあたしより頭のいい高校。


“私立東京南坂学院”

という名門校の人が前にいる。