『…?』
あたしが
見山くんを見ながら固まってると
それを不思議に思ったのか
見山くんとがっつり
目があった。
『あ、…いや…えー…
あ、も、もうちょっとっではじまるね』
完全にしどろもどろ状態のあたしをみて
見山くんはいつもの
照れたような笑いで
『たしかに』
といって、
すぐ前をむいてしまった。
…また流された。
…てかあたしより映画に興味ある感じですか?
…そんなこと聞けるわけもないので
あたしも
何事もなかったように
前をむく。
…進展する、ねぇ。
あたしは
映画のことより
気になってるんですけど…

