『あ、姉ちゃん、おはよ。おばさんきてるよ』 2階から郁斗が下りてきた。 ……………これはもう、この手しかない!! 『郁斗!! 一生のお願い! おばさんに駅まで送ってって頼んで!!』 あたしが頼んだって 絶対に、 “高校生にもなってなにいってるのかしら” とかいって相手にされないけど 郁斗のお願いなら きっと聞いてくれる! 『いいけど、 なんで姉ちゃんそんな急いでんの?』 郁斗はそんなこといいながらも おばさんに頼んでくれた。 あーもう、 なんていい弟ですか!!