「ただいま…」




私がそう言って帰ると

由愛が不安そうな顔をしていた。





そりゃ~そうだよね…



いきなり飛び出して

帰って来たのは1時前。





本当は直ぐにでも、

由愛に言わなきゃならないんだと思うけど、






「小夏…」


「ごめん。今日はもう寝るね…」





心配してる由愛に

軽く笑いかけて階段を登った。







言わなきゃいけない。

心ではそう思ってるのに、







由愛に嫌われたく無いから


本当の事は言えなかった。