浜辺の運命







「えっ?由愛、本当なの?この人があの空君って…」




「うん。だって、“アオイ ソラ”なんて変な名前、他に聞いた事ある?」




「由愛ちゃん……ぶはっ…」





そう真剣に言ったら



チャラい人が笑いながら

私の名前を言った。




「えっ?何で名前…」



「あんた、間接的にだけど、今確実に名前、馬鹿にしたよな」




「へっ?」




間接的に?


そう思い思考を巻き戻したら




途中で「変な名前」


と言っていた事に気づいた。




「あっ…」




でも、その時にはもう遅くて



「お前、俺にジュースぐらい奢る金持ってるよな?」




空君にたかられてしまってた。