ムキになって


大声で叫んでしまった。






「好きでも無い奴にキスなんか

するわけねーだろ?」






そんな私に空君は

冷静にそう言った。





好きでも無い奴にキスは出来ない。




空君、今確かにそう言ったよね?






「じゃー空君は私の事が好きなの?」





そーゆう事になるよね?




言葉の意味はそうだけど、

自分で聞くってのは恥ずかしい。




そしたら、空君は

少し顔を赤くして





「そうだよ。初めて会った時から

好きだった…」





そう言って

また私を強く抱きしめた。