「ついてるんじゃない?1番肝心な所で…」





「うっ……」






こんな奴の前で

泣きたくなんて無いけど




久しぶりに

本音が言えた気がした。




久しぶりに…




「名前、呼んで…」





「えっ?」






呼んで欲しい…




「お願…」



「小夏…」





私の事を抱き締めてるこいつは


照れて顔なんて

真っ赤にしてたけど、





ほんの少しだけかっこ良く見えて











ちょっとだけ、

信じても良いかなと思った。







その時、太陽は

キラキラと輝いていた。