樹也は私の家の前まで、送ってくれた。



「じゃあな~」


自分のウチとは反対方向なのにわざわざ、送ってくれるなんて、本当に優しい。



「また、明日…」


「!?」


門扉の前で、別れようしていた私たち。


玄関のドアが開いて、お父さんが出て来た。


「こんばんは」


私よりも先に樹也がお父さんに気づいた。


「まだ、19時前だから・・・ちゃんと門限は守ったわよ」


「それはわかってる・・・」



お父さんが私たちのトコまでやって来た。