「・・・ところで、何で?結衣はそこにいるの?」



「・・・私の出番あるかとスタンバイしてただけ」



「え、あ…サンキュ~結衣」



「…5時間目、始まるし…教室に帰るわよ。樹也」



結衣は先にスタスタ歩き出す。



「待てよ~」


すぐさま、コンパスの差で俺は結衣と肩を並べた。



「お前が彼女でよかった…」



「////私たちは擬似だよね?」


結衣は足を止めて、聞き返す。



「そうだけど」


「・・・」
結衣は何も言わず、歩き始めた。