ブランド物のネクタイピンをネクタイに付けていた。


「樹也」



階段を上がろうとする俺を呼び止めた。


「少し…話がある…ソファーに座りなさい…」


「・・・」



俺は渋い顔で、階段を降りて、ソファーに座った。



「樹也…あのままお前は明星を卒業するのか?」


「そうだけど・・・」


「・・・留学するつもりはないのか?」


「留学!?」



「あそこは三流だ…私の後をお前には継いで欲しい…。留学して海外のガッコを卒業して、できるなら国立の医学部に進学して欲しいんだ」



「・・・」