結衣にもいろいろ、あるんだ・・・



俺は結衣と別れて、家に戻った。


外観は豪邸で、
内装も、家具も調度品も特注だけど、


家庭的な温かみは全くない。



「樹也・・・」



珍しく、親父が居た。


外出するのか、オーダーメードのスーツをビシッと着こなしていた。



「出かけるのか?」


「ああ~」