俺は杉枝先輩と二股かけられたコトが許せなかった。



結衣が俺だけのモノなら、素直に自分のキモチを伝えるコトが出来たのに。



「ねぇ~早川さん…急に退部するって言い出してさ~困ってるの。彼氏のあんたから説得してくれない?」



女子バスケ部の主将で3年生の柏木先輩に俺は練習前に呼び出された。



「俺は・・・」


「早川さんに主将なってもらおうと思ってたのに…何があったか?心当たりある?
箕浦君」



「へっ、あ…」



そう言えば、最近、結衣のヤツ…部活サボるなぁーと俺も心配していた。