カフェを出て、杉枝先輩は私の肩を抱いて来た。



私の肩に触れた先輩の手が思い出しくない過去の扉を開く。



私は中1の時。


杉枝先輩は私の憧れの先輩だった。

バレンタインにチョコを渡したきっかけで、交際が始まった。


それから、半年後。


付き合ってちょうど、半年目。


私は先輩に夏休みの宿題を教えて貰うために、部屋にお邪魔。


ちょうど、先輩のお母さんはパートに出て不在。
ウチには先輩と私の二人っきり。