「食べてくだろ?」

「うん♪ありがとっ」

「わかった。ちょっと待ってろ」

雄大が朝ごはんの準備をしている間
私はテレビを見ていた

あ。そーいえば・・・

「雄大。なんで今日帰って来たの?」

「え?俺帰ってきてちゃ駄目なの?」

「そんなわけないじゃん!」

「ただ・・・」

「ただ・・・?」

「彼女と喧嘩した?」

「・・・」

「あ・・・ご・・ごめん」

やっぱり聞かなかったらよかった。

「あ。いや?」

私の分の朝ごはんと自分の分の朝ごはんを
テーブルの上に置いた

「ありがとう・・・」

雄大は私の前の席に座り
しばらく黙りこんだ

私もあえて何も話さなかった

ご飯が食べ終わる頃
雄大が口を開いた

「浮気・・・」

その声はあまりにも
小さく か細い声で聞き取れなかった

「え?」

「美優紀に浮気されたんだ」

「そっ・・か。美優紀さんが・・・」

「あぁだから今日からココで暮らすなっ!」

食べ終わった茶碗を片付けながら話す

「・・・うん。」

雄大には悪いけど私は嬉しいな
1人じゃないから・・・