「・・・ぉり!」

誰だろ?
まだはっきりと見えない
目を見開く

「しおり!」

「ん・・・」

「起きたか」

はっきりとしない頭。
ゆっくりと身体を起こす

「あれ?雄大どーしたの?」

起こしてくれたのは
長男の雄大だった

「どーしたの?って・・・お前時間大丈夫なのか?」

「えっ?」

雄大に言われて時計を見ると
10時をまわっていた

「!!やばっ」

私は急いでベッドから飛び起きたが
あることに気づく・・・

雄大も気づいたのだろう

「お前制服着たまま寝たのか?」

「制服クチャクチャだー」

やばい風呂も入んないといけないし、
制服にアイロンかけてる時間なんてないっ!

私の慌てぶりを見ていた雄大が口を開く

「・・・アイロンかけとくぞ」

「ほんとっ!?」

「あぁ。だから風呂入って来い」

「ありがとっ雄大!」

「雄大やめろって!」

私は制服を脱ぎ雄大に渡して
風呂に入った

髪を乾かしコテで軽く巻いた
部屋へ戻ると
制服には丁寧にアイロンがかかっていた

制服を着て下に下りると
雄大が朝ごはんを用意してくれていた