「コレ」と紙を渡した

「俺のアドレスだから」

「ちょっと!私彼氏いるんだけどっ!」

時すでに遅し・・・
藤川はもう教室を出て行った後だった


ありえない!
ありえない!
ありえない!!
なんで顔が整ったやつって
こんな性格が悪いの!?
ってか何あいつ!
なんであんな俺様なわけっ?
わけわかんないっ


階段を一個飛ばしで駆け降り
玄関に向かった


「しおり~」

「置いてくぞー」

玄関で座って私を呼んでいるのは
私の親友の赤木 萌と
私の彼氏の佐伯 秀

「ごめんごめ~ん」

「今日 日直だったんだろ?」

「うん!」

「なんでこんな遅かったんだよ」

うっ・・・
なんて言えばいーんだろ。

「変なやつに絡まれてたってゆーか・・
絡んでたってゆーか・・・」

「変なやつって?」

天然なのかわざとなのか・・・
わざわざ聞いてくる萌

「えっとー…藤川?」

「「えっ?」」

二人の声が重なる