夕焼けで薄暗くなった教室の中
背中にはひんやりとした感覚

目の前には顔が整った男

「もう逃げらんないぜ?」

「うっ・・・」

私の名前は野上 栞
なぜ今こんな状況に
なっているかのは自分でも
理解できていない。

・・・ただ目の前にいる人物が
藤川 廉であるのは事実だ。

「なぁ・・・俺と付き合えよ」

「はぁ?嫌だからっ!」


藤川 廉は
私と同じクラスの不良生徒だ
中1のクセにあまり学校に来ず
来たと思えば女の子を連れて
歩いているのを見かける

この学年で彼を知らない人は
いないだろうとゆうほどの有名人。

そんな彼が今
私の目の前にいて
私に告白している

「・・なんで?」

「はぁ?なんでって・・どーせ遊びでしょ!?」

強気で言う私を横目に
フ~ンといい少しの間黙った

「じゃあ、遊びじゃなきゃいいんだ?」

「はぁぁあぁあああああああ?!!!!」


これが私、野上 栞と
不良生徒、藤川 廉との出会いだった。