「だから、さ」
隆弘くんの顔がいきなり真剣な顔から困ったような笑顔にかわる
「俺は身を引いてやるよ」
「…え?」
なんで?
なんでそんな優しいの?
私、隆弘くんの気持ち踏みにじったんだよ…?
「その代わり、条件」
「…条件?」
「…告白、してこい」
「…え?なんで…」
意味分かんない…
「もし、振られたら俺が慰めるからさ」
理由は教えてくれないらしい
でも、隆弘くんの精一杯の応援だと思った
「うん…ごめんね。ありがとっ!!」
そう言って走り出す
まだ放課後がはじまってちょっとだ
祐也帰ってませんように!!

