…あっ!!

「先生っ!私を運んでくれたのって誰ですか?」

まさか…ね
いや、でも…もしかしたら

「あぁ、伊坂君よ。彼とっても慌ててたわ。よっぽど心配だったみたいね」

クスッと笑いながら話す先生

あれ…祐也だったの?
なんで助けてくれたの…?

困惑するものの自然と頬がゆるんでしまう

やっぱり…私…

――ガラッ
保健室のドアが勢いよくあく

「あ…桜!目覚ましてたんだ」

「うん。隆弘くん心配かけてごめんね」

「もう大丈夫なの?」

「うん!!」

「そっか…」


なんでそんな悲しい顔してるの?