あ、祐也だ…
遠いところにいるのに祐也とわかって思わず隆弘くんの手を振り払ってしまった
「…桜?どうした?」
隆弘くんが心配そうに私の顔を覗き込む
だめだ…
隆弘くんを悲しませちゃいけない
祐也は忘れるって決めたんだ…
「大丈夫、行こ?」
そう言って今度は私から手を握る
「あぁ…」
隆弘くんも渋々納得しながら私の手を握り返す
…これでいい
…本当に?
…諦めるしかないもん
いろんな思いが私の頭の中をぐるぐるをまわる
あぁ、もうわかんないよ…
ねぇ、誰か答えを頂戴?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…