「…そ、か。よかったじゃん!」

…ほら。
祐也も笑顔だ

所詮私なんてこんなもの
見向きもしてくれない

「…じゃ、こうやって行くのもやめよっか?」

――ズキン
そっか…こんな簡単に関係ってなくなるものなんだ

「…っそ、だね!!
 彼氏、心配させたくないしー!」

ねぇ
胸が痛いよ、祐也。

今まで誰よりも近いと思ってた『幼馴染』っていう存在
壊すのって簡単だったんだね


「桜、はよ」
校門のところで挨拶をしてくれる隆弘くん

「おっはよー!」

祐也に見せつけるようにしてとびっきり笑顔で挨拶をする

バカだな、私。
結局忘れられないんじゃん…

もう、決めたことなのに…