「…まぁ、いいや」
…どうせ行きたかったお店あったし
渋々降参しておとなしくついていった
* * *
「…あ…歩くの早すぎ…」
なんであんな足長いんだろう…
もはや自分の足の短さに苛立ちを覚える
そういえば、祐也って隆弘くんくらい足長いよね?
もしかして…いつも私のペースで歩いてくれてたの?
…って、ダメだ!!
どうしても祐也に思考がいってしまう!
「…ん」
いつの間にか目の前にいた隆弘くんが手を出して待っている
「…あ、ありがと…」
不覚にもドキッとしながらその手を握った
「――あ!!あったよ!」
少し歩くと、行ってみたかったお店が目の前にあった
そこは、アクセやら文具やらが売ってある雑貨屋さん
「うわぁ!やっぱカワイイ!!」
少し興奮気味で入ろうとするが足を止めてしまった
後ろには『どうした?』って感じで隆弘くんが見ている
だけどやっぱり動くことができない
だって…

