* * *
「――ねぇ、」
「へぇ?」
今日はおとなしく帰ろうと思っていたところで後ろから声をかけられる
ふりかえると、そこにいたのは
「あ、…隆弘くん」
…隆弘くんだった。
「ど…どうしたの?」
――やばいこの前のことがあったから緊張してる…
自分でもわかるほどの動揺に少しびっくりしている
「ん、暇かなぁと思って…さ。」
…っていうか、告ったの隆弘くんだったよね?
なんで私のほうがドキドキしてんのよ!!
とは言えず、
「うんっ!全然暇だよ!!」
全力で笑う哀れな私…
「そっか。なら…デートしようぜ」

